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前後の回答に異なる「五位」の説明があるが、なぜ?

 「五位」の説明に違いがあるのは、それぞれ異なる仏教の思想を反映しているからです。😊


前の回答で述べた「五位」は、説一切有部の教義をまとめた『倶舎論』に基づくものです。説一切有部は、一切の事象を75種の法に分類し、それらの法に実在性を認めました。その中で、色法・心法・心所法・心不相応行法の4つの位は、因縁によって生滅する有為法であり、無為法は因縁によらない常住の法でした。


後の回答で述べた「五位」は、唯識思想を説く法相宗の教義をまとめた『五位百法』に基づくものです。法相宗は、説一切有部の教義を批判し、一切の事象を100種の法に分類しました。その中で、心王・心所有法・色法・心不相応法の4つの位は、根本の識に基づいた作用によって表わされた有為法であり、無為法は識の作用によらない法でした。


つまり、「五位」の説明に違いがあるのは、説一切有部と法相宗という異なる仏教の宗派が、事象の分類や法の性質について異なる見解を持っていたからです。🙏


: [倶舎論 - Wikipedia](https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%B6%E8%88%8E%E8%AB%96)

: [五位 - Wikipedia](https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E4%BD%8D)

: [倶舎論 (くしゃろん)とは? 意味や使い方 - コトバンク](https://kotobank.jp/word/%E5%80%B6%E8%88%8E%E8%AB%96-10101)

: [五位百法(ごいひゃっぽう)とは? 意味や使い方 - コトバンク](https://kotobank.jp/word/%E4%BA%94%E4%BD%8D%E7%99%BE%E6%B3%95-10102)

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